熱帯雨林を彷彿させるような魔法の森林に、白榕（シダレガジュマル）の間を巨大な鳳蝶（アゲハチョウ）が飛び回る、ここは台東「知本温泉」の奥にある「知本国家森林遊楽区」です。
ここは海抜125～550ｍの熱帯モンスーン林です。かつて小規模の林業が営まれていた為、台湾では稀少な桃花心木（マボガニー）、柚木（チーク）など熱帯樹種の人工林が見られます。
熱帯気候によって独特な植物相が作り上げられ、森林浴歩道には各種榕（イチジク）属を基に熱帯雨林に見られる大木があり、その中には園区を代表する樹：気根が林のようになっている百年の大白榕（シダレガジュマル）とその上に寄生した稀少な藤蕨（ワラビツナギ）、百年の大酸藤（Ecdysanthera rosea Hook. & Arn. ）、更に「板根」が発達した九丁榕（Ficus nervosa）などかなり南国雨林の感じが色濃く出ています。園内の一か所には300坪を超える花壇に50種類以上のハーブや薬草が植えられ、六神花（センニチコウ）、黄金色の芳香萬壽菊（マリーゴールド）など50種類以上のハーブや薬草に、観光客も心身ともに癒されリラックスできます。
動物も負けず劣らず稀少な朱鸝（ヒゴロモ）、東部特有な烏頭翁（クロガシラ）などもここの常連客です。もしかしたら台湾最大の黃裳鳳蝶（キシタアゲハ）にも出会えるかもしれません。知本の温泉以外にもこちらで熱帯森林浴と生態の旅が楽しめることをお忘れなく。