この遊歩道がある丘は、中央山脈の「佳菩安山」から伸びる稜線の末端です。山の方向により独立した三角形の丘を形成しており、眺望が抜群です。トレイルの出発点からそう遠くないところに、素晴らしい眺めを楽しめる2階建ての木造の東屋があります。東海岸の長く続く山と海の景色や、大武渓が太平洋に流れ込む際に水量によって変化する河口の地形も楽しめます。パビリオンの周囲の木々は北東の風の影響を受け、樹冠が南西に向かって成長し、風でなぎ倒された木々の景観を形成しています。パビリオンの後ろにある大きなターミナリア タマリンドの木は、どの季節でも魅力的で、歩道に多くの色彩を添えています。

大武海景歩道は低海抜広葉樹林に属し、主な樹種はアカシアで、他に、テルミナリア・タマリンドゥス、ツンベルギア・サンギネア、モクマオウ、イチジク、ロファテルム・グラシレ、ゲットウなどの優良樹種が混在しています。アカシアの木は、初期の台湾では最も重要な木炭用の薪でした。春に開花すると、枝全体が小さな明るい黄色の花で覆われ、とても美しいです。冬から春にかけてアカシアの木が開花すると、大きな赤紫色の花が歩道に活気を与えます。冬から春にかけては、スゲの葉が黄色や赤に色づき、色とりどりの落ち葉が遊歩道をさらに彩ります。歩道沿いには、アカバナ、金露花、台東トキワサンザシ、軟毛柿、小葉桑、猿尾蔓など、さまざまな緑化樹種も植えられています。蝶の蜜を集める植物や、鳥を引き寄せる樹木が多く、おいしい果実が実るので、あちこちで蝶が飛び、鳥が歌っています。